尖閣諸島 中国監視船が接続水域に

尖閣諸島 中国監視船が接続水域に

9月18日 11時24分

１８日朝、沖縄県の尖閣諸島で、中国の漁業監視船１隻が、日本の領海のすぐ外側にある「接続水域」を航行しているのを海上保安庁が確認しました。
中国メディアが報じた大量の漁船は、周辺海域では確認していないということです。

１８日午前７時前、尖閣諸島の魚釣島の北北西４３キロの沖合で、中国の漁業監視船、「漁政３５００１」が日本の領海のすぐ外側にある「接続水域」を航行しているのを海上保安庁が確認しました。
漁業監視船は、その後、接続水域内をおおむね東の方向に航行していて、海上保安庁は、監視を続けるとともに、日本の領海を侵犯するおそれがあるとして、巡視船から無線などを通じて、領海に近づかないよう呼びかけています。
これに対して漁業監視船は、「島は中国固有の領土である。われわれは正当な業務を実施している。あなたたちはこの海域を離れてください」と返答したということです。
一方、１７日、中国国営の中央人民ラジオが浙江省や福建省などから１０００隻の漁船が尖閣諸島の周辺海域に到達する見通しだと報じていましたが、海上保安庁によりますと、周囲で大量の漁船は確認していないということです。
尖閣諸島では今月１４日にも、中国の海洋監視船６隻が接続水域に入り、その後、海上保安庁の警告に従わず、一時日本の領海に入りました。