1990年代より乳酸菌の免疫への関与とくにアレルギーに関する作用についての研究が始まりました。欧州で研究成果が初めて発表されて以降、乳酸菌が花粉症や通年性アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などの症状を緩和する働きがあることがわかってきました。 アレルギーに大きく関与しているのがTh1細胞とTh2細胞といわれる2種類の司令官役の免疫細胞で、通常両者はバランスを保ち、免疫反応をコントロールしています。食生活や生活環境の変化などによりTh1細胞とTh2細胞との免疫バランスがくずれTh2型に偏ると、花粉などのアレルゲンと反応するIgE抗体が過剰につくられ、アレルギー症状が発症してしまうのです。 したがって、Th1細胞とTh2細胞の免疫バランスを改善(体質改善)すれば、花粉のような本来反応しなくてよい危害の少ない物質に対するIgE抗体の産生を抑えることができ、アレルギー体質が改善されると考えられます。 カルピス社の「L-92乳酸菌」はTh1細胞を活性化させる働きを持つことが知られており、Th1細胞とTh2細胞の免疫バランスの改善が期待できるものとして注目されてきました。「L-92乳酸菌」が免疫バランスを整えるメカニズムは、腸管の免疫細胞を刺激するためと考えられています。 |
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