2012年6月16日土曜日

大飯原発の再稼働決定


大飯原発フル稼働は7月下旬 関西の節電目標緩和へ

政府の正式決定を受け、関西電力は1月16日再稼働に着手する。作業が順調に進めば、1基目の3号機は7月8日~13日に、2基目の4号機は7月24日~8月2日にそれぞれフル出力に達する見通しだ。電力需要が大幅に増える7月下旬に間に合うかは微妙で、綱渡りが続く。
関電の八木誠社長は16日の記者会見で、「安全を最優先に一歩一歩慎重に再稼働を進めて参りたい」と話した。ただ、7月中は需給が厳しそうで、当面は節電目標を維持する考えを示した。計画停電については「(再稼働で)リスクは減るが、万が一に備えて、少し遅れ気味だが、計画を発表する」とした。原発の停止で燃料費が今年度4千億円増える見込みだったが、再稼働で2400億円程度に圧縮できるという。
政府は今後、節電目標を見直す方針だ。関電管内では、一昨年比で15%以上の節電を求めていたが、「5~10%」に引き下げる方向だ。中部、北陸、中国の3電力管内では、関電へ電気を送る融通のために5%の節電を求めていたが、この数値目標はなくすことを考える。7%の節電目標を設けた四国電力管内は、5%へ減らすことを検討する。

0 件のコメント: