2012年6月7日木曜日
Windows 8の「リリースプレビュー版」を公開した
製品化間近のWindows8 対アップル戦略の鍵は 新製品並ぶCOMPUTEX
ジャーナリスト 石川 温
6月5日から台湾でコンピュータ関連の展示会「COMPUTEX TAIPEI」が開催されている。最も注目を集めたのは、米マイクロソフトが年内に発売予定の基本ソフト(OS)「Windows 8」。パソコンだけでなくタブレットにも使われるWidows 8の進化は、スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)とタブレットで勢力を持つ米アップルに、マイクロソフトが勝負を挑む武器となりそうだ。
■キーボードとディスプレーの分離型も登場
マイクロソフトはCOMPUTEX TAIPEI開催直前にWindows 8の「リリースプレビュー版」を公開した
5月31日、マイクロソフトはCOMPUTEX TAIPEIの開催に合わせるかのように、Windows 8の「リリースプレビュー版」を公開した。年内に発売が予定されている「製品版」にまた一歩近づいたことになる。これを受け、COMPUTEX TAIPEIには台湾メーカーが発表した数多くの新製品が並んだ。
エイサーは発表したノートパソコンの機種すべてにWindows 8を搭載した。薄型ノートパソコン「Ultrabook」の新モデルとなる「Aspire S7」では、検出点数が10点あるタッチパネルを採用。タッチパネルを意識したユーザーインターフェース「メトロUI」を持つWindows 8の操作性を生かした設計とした。
エイサーはキーボードからディスプレー部分を分離させて、タブレットとして使える「ICONIA W510」も発表した。キーボードとディスプレーが分離する形状は、Windows 8を搭載するパソコンのトレンドになる可能性がある。同様の機構は、すでにアスースなどが米グーグルのOS「Android(アンドロイド)」で動作するタブレットで実現している。
アスースはキーボードからディスプレー部分を分離させられるWindowsパソコンを発表した
アスースはWindows 8を搭載した新型パソコンにもこの仕様を採用した。インターネットやメールチェック、動画の閲覧はタブレット状態で、長文の作成や業務利用ではキーボードを使うというスタイルだ。
キーボードを分離するモデルのほか、ヒンジ部分を360度回転させることで、ディスプレーを外側に向けてタブレット状態にできる製品や、スライド式でキーボードをディスプレーの下側に収納できる製品などがあった。かつての日本の携帯電話(フィーチャーフォン)が取り入れていたヒンジ構造を取り入れ、キーボードを使わないときは隠す工夫を凝らしている。
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