G20、欧州に「銀行同盟」要求へ ユーロ危機声明案
日米欧に中国などの新興国を加えた主要20カ国・地域(G20)首脳会議が18日午後(日本時間19日未明)、メキシコのロスカボスで始まった。最大のテーマである欧州経済危機への対策では、19日に発表される共同声明で、「ユーロ圏の安定のためあらゆる必要な措置をとる」との文言が盛り込まれる見通しだ。具体的には、欧州内で金融機関の監督や預金保護制度などを統一する「銀行同盟」の発足などを促す。
初日の18日は、世界経済について討議。欧州各国から、6月末の欧州連合(EU)首脳会議に向け、銀行同盟や財政統合を実現するまでの道筋を示す「工程表」を具体的に検討していくとの考えが表明された。長期的な取り組みを明らかにすることで金融市場を安定させるねらいがある。
野田佳彦首相は会議で、「欧州情勢は一刻の猶予も許されない。欧州各国は金融部門の強化に早急に取り組み、世界の市場を安定させて欲しい」と述べ、欧州側に迅速な対応を促した。
0 件のコメント:
コメントを投稿