最悪のシナリオは、急進左派が政権をとり、緊縮財政を放棄することだ。ドイツと決定的に対立し、議論の余地もなく支援が凍結された場合、ギリシャは7月か8月にも債務不履行(デフォルト)に陥る恐れがある。その場合、日経平均も下値模索に向かうだろう。この可能性も2割程度あるのではないかと考えている。
主要国の中央銀行は、ギリシャ選挙後の混乱に備えて大量の資金供給の用意を進めているとも伝わっている。仮に最悪のシナリオになった場合も短期金融市場の混乱は抑えられ、銀行の資金調達に混乱を来す事態は回避できるだろう。ただしスペインの国債利回りはすでに7%の危険水域を突破している。重債務国の国債がさらに売り込まれる状況になれば欧州中央銀行(ECB)が買い入れるしかないが、ECB内部で意見が割れている事態で、対応策は今のところない。
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